5歳10ヶ月(声なき声)

書くのを躊躇するくらい動揺していました。

妻から教えてもらった、りくとの心。

楽しそうに見えて、もう既に『生きづらさ』を体験し、殻の中に閉じこもる自閉症の子。

イヤなことにイヤと言えない。

困っていても分かってくれない。

そんな子と、初心者パパの成長記録を残します。

不安を抱えながら障害児、発達グレーな子と共に歩む親御さんへ。

子供は愛情に確実に応えてくれます。

だから、どんな子であれ成長を諦めないでください。

さて、まずは身体のこと。

2歳近くで初めて立ち、歩いてはしゃがみ、歩いてはしゃがみ。

抱っこばかり要求していた子は療育園のおかげで走るのが好きになりました。

どんなに広いイオンでも端から端まで走り抜けます。※ゆっくり歩けません

またバランスボールやトランポリンでぴょんぴょん飛び跳ねるのが好きなので飽きるまでやらせてたら

数百回飛び続ける特性を発揮して太モモの筋肉が付きました。

120センチで20キロ。まだまだ細身ですがモデル業的には、それで良いかな?と

今後の御指名に期待してます(笑)

食べられるもの等に変化はありませんが食べる『量』がスゴイ!

ファミレスでは大人のプレートを頼んで、無くなったら更に親の分まで取りに来る。

しかし食べ過ぎて吐くことも無くなりました。

最終的には親が止めているからかも知れませんが。

そして、今回の成長は心(声なき声)です。

りくとは発語がありません。

ふぃー、はひゅー、なんなん、あららららは常に言ってますが

口から出る音を楽しんでいるだけの様子です。

でも、4ヶ月前のブログに書きましたが、親の言葉は理解してyes no はタッチで表現できます。

偶然ではなく、目線を合わせなくても、実はちゃんと聞いています。

例えば寝る前の時間帯に、パパと二人で寝室に居ると

眠いのに、おもちゃも持ち込んで頑張って起きてる状況が不思議だったので

僕は手をかざして質問をします。

お腹すいたの? タッチなし

寝たいけど、おもちゃを片付けしたくないの? タッチなし

眠い? ちょっとタッチ

おもちゃ片付ける? タッチなし

(少し考えて)

ママが来るまで起きていたいの? 思いっきりタッチ

ママが来たらおもちゃ片付ける? タッチ

すごくないですか?

話せなくても、会話は成り立ちます。

同じように妻も、りくとから色んな事を聞きました。

その内容に僕は心を痛めて、胸のあたりが苦しくなって、なんとも言えない感情に襲われたんです。

でも、それが成長であり、このブログを読んでくれている皆さんの勇気になる。

そう思って書いています。

タッチ会話で見えてきた、りくとの心。

僕は、お話が出来なくて、しんどいです。

いつかは話せるようになりたいと思ってる。

でも、療育園の間に話すのは難しいから、小学部に上がったら

いつか話せるようになりたい。

パパ、ママは僕の言いたいことを分かってくれて嬉しい

 

いつも通り目線も合わせず、片耳で聞いて、合っていたらタッチ、違うニュアンスだとタッチなしの

会話だったんだと思います。

 

療育園では要求の表出を目的に本人からサインが出るまで待つような指導をしています。

それだからか最近、失禁の回数が増えていて、着替えて帰ってくる回数が増えました。

本人も『やっちゃった感』が残りますよね。

もしかしたら彼なりにサインを出していたのかもしれないんですが

大人が気付けていない可能性もあります。

 

それが【しんどい】んでしょう。

『おしっこ』

一言、言葉が出れば解決する。

でも、僕には適切な言葉を選んで発音する事は難しいんです。

まもなく6歳になる子は認識していました。

そして、それが辛くてしんどいという感情であることを知っていました。

 

まだ6歳にも満たない子が、そんな感情を抱いていたのかと思うと僕は苦しくて堪りません。

どうすれば、この子にとって過ごしやすい環境を作れるだろうか。

もう一段ギアを上げて考える必要があると感じました。

 

最後にもう1つ。りくとは大切な事を教えてくれました。

話せる友達、話せるようになってきた友達は、羨ましくも無い。

自分が、好きな親と話せるかどうか、好きな先生と話したいと思うかどうかだけ。それだけのようです。

 

他人と比べて遅れを感じて焦っているのは

親だけでした。

子供は自分と他人を比較していませんでした。

僕は恥ずかしくなりました。

なかなか治りませんけどね・・

りくとから受け取ったメッセージ。

パパママから愛情をたっぷり受けて幸せ。

だからこそ、いつかはお話したい。

僕はゆっくり成長するんだー!

パパママ、よろしくねー。

 

子供の世界は純粋でした。

僕も、周りの子と比べることなく、まっすぐ子と向き合えるパパになりたい。

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